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春節・旧正月の食べ物・名物料理まとめ【7選】水餃子や年糕、団子など

春節食べ物料理旧正月2

広大な中国では地方によりかなり違いはありますが、春節の前日除夕には鶏や魚などの普段より豪華で特別な料理を食べます。
また春節には、多くの地域で水餃子を食すのが一般的です。除夕より準備して、春節があけるまでおせち料理のようにゆっくり食べます。
地方によっては一年が甘くなるように、との願いをこめて甘い糖蓮子を食べたり湯円を食べるところもあります。

主に中国を中心として、アジア圏で「春節によく登場する食べ物・料理」をピックアップしてご紹介します。

春節の食べ物「水餃子」

春節食べ物旧正月料理水餃子

春節の中国で最も多くの地域で食べられている料理といえば、「水餃子」ではないでしょうか。

その由来は、三日月形が元の時代から中華民国初期まで使われていたお金「元宝銀」という馬蹄形の銀貨と形がよく似ていることから、餃子は金運、富をもたらすとされています。

餃子は中国語で「ジヤオズ」と発音し、この読み方が”子供を授かる”を意味する「交子(ジャオズ)」という言葉と似ていたため、子宝や子孫繁栄につながる縁起のよい食べ物として食されるようになりました。

中国では春節の前日(大晦日)から家族で水餃子を作り、子の刻(23時~1時)にゆでて食べる風習があります。

春節の食べ物「年年有魚(ニエン ニエン ヨウ ユイ)」

春節中国料理年年有魚

中国には、”お金が余る、残る”という意味の「年年有余」という言葉があります。
余裕のある暮らしを指すこの言葉が元になり、”余”と発音が同じである”魚”という言葉で縁起を担いで、春節には「年年有魚」と呼ばれ魚料理が食されています。

春節の食べ物「年糕(ニェンガオ)正月餅」

中国のお餅、「年糕(ニェンガオ)」が、”一年の成長”という意味の「年高」と読み方が同じであることから縁起物として、春節に食されています。
一般的にうるち米で作られるお持ちは、型崩れしにくく、ホールケーキのような円柱形や、長方形、楕円形、コイン形など様々な形状で食べられています。

春節の食べ物「臘肉(ラーロウ、干し豚肉)」

塩漬けにした干し豚肉で、特に四川省では冬場になると家々に干されている光景が見られます。代表的な冬の味覚の一つで、旧暦の12月(臘月)に作られることから臘肉(ラーロウ)と呼ばれています。干し豚肉が春節の食卓では定番となっています。

春節の食べ物「元宵団子(ユェンシャオ)」

春節から数えて15日目の満月の日を「元宵節」と呼び、その日を旧正月の最後の行事の日としてご馳走や、元宵団子を食べます。

元宵団子は、もち米粉の入ったざるに、ゴマ餡や小豆餡などを入れ、ざるを揺することで餡の周りに粉をまぶして作られます。

元宵団子は旧暦の十五夜のほか、春節に食べる地域もあるようです。

春節の食べ物「春餅(チュンビン)」

春節旧正月料理春餅春巻き

日本の春巻きのようなものです。
薄い小麦粉生地の春餅に、春の野菜を巻いて食べるのが一般的で中国では春巻きではなく、春餅包みと呼ばれます。
春餅は薄いクレープ状の皮を指した言葉です。
春餅包みを頭から尾まで食べることは、終始一貫という意味があり、縁起が良いとされています。

シンガポール春節の名物料理「魚生(ユーシェン)」

1960年代に中国からシンガポールに伝わったとされる「魚生(ユーシェン)」は、お刺身サラダのような食べ物です。
大皿にお刺身と生野菜、胡麻や五香粉などを盛り付けてソースをかけて食べられています。

魚(ユー)は、“余りが有る”という意味の「余」と同じ発音であり、生(シェン)は、“上昇”という意味の「升」と同じ発音であることから、縁起物として春節に食べる名物料理となっています。

魚生(ユーシェン)の食べ方は非常に特徴的で、「Lo Hei(ローヘイ)!」とかけ声をかけながら、みんなでサラダの具材を持ち上げ混ぜ合わせて食べることで有名です。
テーブルは魚生(ユーシェン)まみれになってしまいますが、シンガポールではこれが定番の食べ方です。

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