新型コロナウイルス感染症対策の専門家会議が、2020年5月1日発表した提言の中に『新しい生活様式』という言葉が出てきました。
今後は感染対策が長丁場になる可能性に備え、新しい生活様式(新生活様式)へ移行していく必要があるというものです。
新生活様式とは何を示し、どんな生活なのか専門家会議の資料をもとに解説します。
参照元:
新型コロナウイルス感染症対策専門家会議
「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」2020年5月1日
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000627254.pdf
新生活様式とは(新型コロナウイルス感染予防)
新生活様式とは、これまで新型コロナウイルスの感染対策として行ってきた「徹底した行動変容」の一部を生活様式として普及させていくということです。
感染予防対策を、ある程度緩められるようになった地域でも、感染予防対策を前提とした人との接し方や、働き方へ移行していくこと。これをまとめて「新しい生活様式」として示しています。
新型コロナウイルス感染症とともに生きていく社会を前提とした場合の暮らし方が示されています。
基本的な対策
- 感染拡大リスクが高い「3つの密」を徹底的に避ける
- 手洗いや身体的距離確保といった基本的な感染対策の実施を継続(マスク着用、手指衛生等)
仕事面
- テレワーク、時差出勤、テレビ会議など接触機会を削減するための対策は、引き続き重要
- 全国的かつ大規模なイベントは、リスクへの対応が整わない場合は中止又は延期するなど、主催者による慎重な対応が必要
※地域イベントは感染確認地域、感染未確認地域の考えを参考にする
事業者対応は次回会議で示す予定
- 各事業者が感染対策を講じる際の基本的考え方を次回専門家会議で示す予定。
「新しい生活様式」具体的な例
- 外出はマスクを着用
- 人との間隔は極力2メートル空ける
- 家に帰ったらまず手や顔を洗い、できるだけすぐ着替え、シャワーを浴びる
- 買い物は通販も利用
- 公共交通機関では会話は控えめに
- 食事は対面ではなく横並びに
- 名刺交換はオンラインで
- 発症した場合に備え、誰とどこで会ったかをメモしておく
業種ごとにガイドライン化
- 複数の人の手が触れるものは適宜消毒する
- ユニホームなどをこまめに洗濯する